山岡進 起こし絵 侘・小机邸

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山岡進 起こし絵 侘・小机邸

山岡進 起こし絵 侘・小机邸

山岡進は、東京台東区に工房を構える作家・アーティストです。
古き良き日本の“美”に触れる機会がどんどん減少し、先人達が作り上げてきたすばらしい物たちが、日々失われていく。
そんな現代に危機感を抱き、失われていくものの記憶を身近に残しておこうと、「起こし絵」と言う作品作りをしています。
額縁の中に、平面と立体を交じり合わせた手法で、日本の伝統美を表現しています。

一見すると絵の様にも見えますが、実際に奥行のある三次元空間で表現されています。内蔵された鏡がその立体感をさらに強調し、絵画の様に壁に掛けられます。照明を内蔵した作品もあり、昼と夜の情景を味わえます。
その作品は、日本画を思わせる世界が広がり、中央には茶室や日本家屋など、日本伝統の建築が立体的に表現されています。
小さな扉の中を覗くと室内の様子まで再現されていて、とてもリアルです。
繊細で緻密な作りが、日本の伝統美を体現しています。

作品に取り込まれた要素、要素の組合せが、不思議な程、日本らしさを感じさせます。
取り上げる要素の選択が素晴らしく、一つの額縁の中に、日本の伝統美を圧縮したかのような秀逸な作品たちです。


侘(わび)
茶室独特の様式である躙口(にじりぐち)をテーマに、その奥に広がる究極の空間を表現。茶室の内側は、壁、床、天井、障子に至るまですべて再現。
一番奥に鏡が仕込んであるために奥行きが作品全体の厚み以上に感じられ、不思議な感覚に捕われます。また鏡の効果として、奥を明るくできることが挙げられます。鑑賞者側の空間が明るければ、茶室奥の障子の外は明るくなり屋外につづく庭の空間をイメージできるのです。
W47xH35xD11cm 2003年作製

山岡進 起こし絵 侘(わび)

山岡進 起こし絵 侘(わび)

山岡進 起こし絵 侘(わび)


小机邸
取り壊される家屋を保存するために作った起こし絵。実際に何度か現場を訪問し、残された昔の写真などを基に再現。起こし絵の特徴である「絵画仕立て」にするため、一番表現したいアングルを決めたら、他の部分はできるだけ省略しています。
市販の建築模型用樹木などを使うと、意図したものとは違う表現になってしまう為、庭木などの植物を紙の切抜きで表現するのも起こし絵の特徴です。実際の間取りと違ってしまいますが、鏡を仕込んで奥行き感を優先しています。 W57xH36xD15cm 2001年作製

山岡進 起こし絵 小机邸

山岡進 起こし絵 小机邸

山岡進 起こし絵 小机邸

山岡進 起こし絵 小机邸

[出典]起こし文, ISUTA


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