オーバーガード & ディルマン ワイヤー ダイニング チェア
オーバーガード & ディルマン ワイヤー ダイニング チェア
( Overgaard & Dyrman Wire Dining Chair )
クラフトマンシップの美意識が滲み出ています。
北欧、デンマークのコンテンポラリーデザインブランド「オーバーガード & ディルマン ( Overgaard & Dyrman ) 」によるチェア作品です。
オーバーガード&ディルマンは、2013年、職人でありデザイナーのジャスパー・オーバーガード ( Jasper Overgaard ) と クリスチャン・ディルマン ( Christian Dyrman ) の2人によってデンマーク・コペンハーゲンで設立されました。
このブランドは、伝統的なクラフトマンシップから多くを学び取り、細部に至るまで洗練さを見い出すことに情熱を注いでいます。デザインへのアプローチは、過去から現在に橋をかけるように、伝統的な技巧と現代のテクノロジーをつなぎ合わせること。
伝統的な技巧と最新のテクノロジーを組み合わせ、レザーとワイヤーという異素材を使用しているのが作品の特徴です。
このワイヤーコレクションは、伝統的な鞍つくりと鉄工技術から着想を得て生まれました。シナジーを発生させることにを目的にコントラストのある素材を用いています。
上質な素材へのこだわりと機能的かつ人間工学的にも座り心地の良いものを、1点1点、手作業で、バランスよく表現できるように作り上げられています。
ワイヤーコレクションにはマットブラック塗装とセミサテンクローム仕上げの2種類があります。
レザーはすべてデンマーク・ソーレンセン社の最高級ランクのアニリン染めフルグレインレザーを使用しています。
フルグレインレザーは、“イエローストーン”もしくは”エレガンス”を用いており、革の表面が特徴的な(”イエローストーン”)とマットな見た目の(”エレガンス”)とそれぞれの持ち味の美しさを活かしています。
“イエローストーン”は植物の中に含まれる渋(タンニン)でなめした後、高級な革に用いられるアニリン染めを施し、仕上げにワックスを用いています。そのため、時を経るごとに革の色合いに深みを増していきます。
革の表面はフルグレインレザーを用いているため、動物が生きていた時に受けた傷あとや本来の色ムラなどが反映され、ひとつひとつ趣きの異なる特徴となって表れてきます。
“エレガンス”も牧草地で放牧された最高級の牛の革の表面にアニリン染めを施し、特別感を作り出しています。クロームなめしの工程の後、タンニンなめしを行なうことでカラーの安定感を得ています。また、革本来の持つ色ムラが染色に反映することがあり、素材の持つ味が自然に現れます。
複雑な曲線を描くワイヤーを正確に取り付けるため、オリジナルの治具(ワイヤーを正確に取り付けるための固定器具)の開発・製作も行っています。
座面裏の留め具部分には作品毎に、1点1点ロゴと製作年月を表したシリアルナンバーが刻印されており、見えない所までこだわりのクラフトマンシップと美意識が張り巡らされています。
このクラフトマンシップ・美意識・こだわりに溢れたブランドは、デビュー早々に注目を集め、現在はデンマークをはじめとしたヨーロッパ諸国、アメリカ、オーストラリアなど8カ国で展開されています。日本には2016年春に上陸。
時代を超えた名作、名ブランドの誕生を予感させる、魅力に富んだ作品です。