ラリック 花瓶 ファンタジア
優美で幻想的な佇まいです。フェミニンな美しさに溢れています。
柔らかく優しく上品なデザインが特徴フランスのクリスタルガラス工芸ブランド「ラリック」の花瓶作品です。
ナイアデス ( Naiades ) と呼ばれる、ギリシア神話に登場する妖精種族で、泉や川のニンフをモチーフにしています。
ナイアデスは、河川や泉の水の女精で、ゼウスの娘とも言われます。
また各自が住む河川の神がその父であるともされます。予言の能力をもち、詩と音楽を守護し、豊穣・成育・治病などの能力ももつと信じられていました。
波打つ水辺から、4人のナイアデスが現れています。
サテンのような柔らかい仕上がりのナイアデスの彫刻部分に対し、花瓶上部は、キリッとしたクリアなクリスタルガラスで仕上げられています。
そのコントラストも魅惑的です。
熟練した職人によるハンドメイドの作品。
ラリックらしい上品さとエレガンス、高いクオリティの品です。
1860年にフランス・シャンパーニュ地方に生まれたルネ・ラリックは、1900年に開かれたパリ万国博覧会で「アール・ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の製作に転向し「アール・デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。その作品は今日、フランスの文化遺産に数えられ、パリ・オルセー美術館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館など世界中のミュージアムに所蔵されています。
その特徴は、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像などを題材としてフロステッドといわれる艶消し技法を使ったレリーフによる装飾表現です。フロステッド加工、あるいはフランス語でサティナージュと呼ばれるラリックの伝統的な艶消しのテクニックにより、光は単純に透過することなくクリスタルの内部にこもってから柔らかに反射されるため、レリーフにニュアンスあふれる陰影が生まれます。深い白色のトーンから透明に近い仕上げまで、多彩なフロステッド加工においてラリックの工房は世界最高の技術を誇ります。
[出典]LALIQUE
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