江戸切子 箸置 クリア
日本の伝統的なガラス工芸、「江戸切子」を使った、箸置です。
伝統的で古くから親しまれている江戸切子の文様をあしらった箸置。
ひとつひとつ丁寧につくられたガラスの清々しいたたずまいは、
伝統的なお膳にも、モダンな和のお膳にも調和し、料理を引き立てます。
ガラスはモダンなデザインで人気のスガハラ硝子。
切子は、創業83年、国・都指定の伝統工芸品 江戸切子の製造元、
伝統と確かな技術を誇る清水硝子によるものです。
素材も、切子加工も、ひとつひとつ職人の手を経て
丁寧につくられた箸置。
ころりとしたガラスの、美しい
透明感と、愛着と気品あるたたずまいが魅力の江戸切子の箸置です。
使われている文様は、江戸切子伝統の下記の文様です。
槌目 (つちめ)
小さな窪みを連ねた文様が槌の目を連ねた槌目模様に似ていることから、「槌目」と呼ばれています。
魚子 (ななこ)
小さな四角錐の表面が、魚の鱗のようにきらめくことから、「魚子」の名前がついたといわれています。
七宝 (しっぽう)
この文様をつなげると、四方にどちらの方向にも限りなく延び、縁起が良いことから「しほう」が訛って”しっぽう”と呼ばれるようになりました。
麻の葉 (あさのは)
丈夫で真っ直ぐに成長する麻にあやかって、子供の健やかな成長を願い、産着や子供の下着類に用いられた文様です。
菊(きく)
薬草として日本に伝わった菊は、人々に大変好まれました。現代でも高貴な吉祥文のひとつとして、親しまれています。
江戸切子について
1834年(天保5年)、江戸大伝馬町のびいどろ屋(硝子屋)加賀屋久兵衛が、金剛砂を用いて、硝子の表面に彫刻を施した器を製作したのが始まり、と言われております。
江戸切子は、江戸期の優れたガラス工芸品として、我が国に現存する、江戸時代の伝統工芸品の貴重な制作技法です。誕生から150年余り、その美しさは 多くの人を魅了し、その心を捉えてきました。
江戸切子はもともと、透明なソーダガラス(透きガラス)に、切子細工を施し、手摺りと磨きで仕上げていく硝子細工でした。明治期以降は、薩摩切子の消滅もあって江戸においても色被せ(いろきせ)の技法・素材も用いられるようになるが、色ガラスの層は薄く鮮やかなのが特徴です。
加工法も従来の文様を受け継ぎながら、手摺りからホイールを用いたものに移行していきました。現在では、当初からの素材であるクリスタルガラス等の透明なガラス(透きガラス)よりも、色被せガラスを素材に用いたものが切子らしいイメージとして捉えられ、多く生産されています。
匠の技が冴える 手作りの逸品
江戸切子の色合い、カット(彫刻)の美しさは、いつの時代も、多くの人を魅了し、その心を捉え続けてきました。
江戸末期に黒船で渡来したペリー提督が、その美しさに感嘆した、と言うエピソードもあります。ガラス工芸品「江戸切子」は、使って楽しむも良し、贈り物として喜ばれるのも良し、お薦めの逸品。
江戸伝来の技術を継承し、熟達した切子工芸士が様々な伝統文様を基本に、工房独自のデザインにより、見る度に嬉しくなり、使う度に豊かになるような、手作りならではの逸品です。匠の手作りによる卓越したカット彫刻の技。
[出典]like a bird