九谷焼 福島武山 3.6号香炉 赤絵山水文

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九谷焼 福島武山 3.6号香炉 赤絵山水文

九谷焼 福島武山 3.6号香炉 赤絵山水文

日本を代表する陶磁器工芸品、「九谷焼」の香炉です。
九谷焼を代表する作家、福島武山によるもの。限定生産品です。
福島武山は、赤絵細描と言う、九谷焼の伝統技法を再び隆盛させた作家です。
もともと赤絵は、江戸後期に流行した南画の技法を焼き物に絵付けするために考え出された技法で、赤の細密描法に金彩を施したものです。

赤絵のなかには色絵をさしたものも多く、文人好みの繊細で品に満ちた作品が数多く作らました。
全盛期は、明治から昭和初期。その頃は九谷といえば赤絵というほどの隆盛をみせていましたが、今日では数人の絵付師が細々とこの伝統的技法を継承しています。
赤絵は「飯田屋」または「八郎手」とも呼ばれています。

福島武山は、独学で過去の良作の赤絵作品を長年研究し、赤絵細描の技法を習得。
赤絵の絵付職人が九谷地方で減少する中、先人の残した良い作品を師として長年赤絵の研究を続けてきました。

福島武山は赤絵一筋で師をもたず、先人の優れた作品を研究し技法を習得。
赤絵として古くから描かれてきた唐人や竹林の七賢人といった画題のほか、赤単一色で立体的に表現する独自のデザインの開発にも取り組んでいます。
平成10年度に赤絵細描の作品で第23回全国伝統的工芸品コンクールの内閣総理大臣賞(グランプリ)や、その他多くの賞を受賞し、平成15年には石川県指定無形文化財に認定されました。

赤絵はシンプルな赤1色での描写だけに立体感が表現しにくい色絵です。
福島武山はそのデザインの視覚効果を利用して赤1色で作品に立体感をもたせることに成功しました。

もともと赤絵で使われていた赤は九谷和絵の具でも唯一透明感のない絵の具で、他の絵の具と異なりボリューム感の少ない絵の具です。それゆえ赤はそのまま使うと、沈んだ感じの色になりやすい特性があります。
そのため、赤絵の具の調合、酸化作用や窯温度といった点に注意することで赤の発色をよくしています。

赤絵は、元来中国唐代の南画が元になっています。
そのため、福島武山の赤絵作品の題材は、中国的な画題が多いのも特色です。
この香炉作品は、中国漢代以来の伝統を受け継いだ山水文が描かれています。
山水の風景と共に、武山作品の特徴と言える赤絵の幾何学模様があしらわれています。

香炉は、趣味性・嗜好性が高い事から、芸術性を追求する傾向が高く、芸術性・美術的価値の高い作品が多いですが、本作品も赤絵細描の繊細で数多くの匠の技術が織り込まれた芸術品です。
 

日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。

長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。

九谷焼 福島武山 3.6号香炉 赤絵山水文

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