九谷焼 福田良則 4号香炉 赤絵鳳凰
気品と縁起の良さに溢れています。
その色彩と色絵のおかげでしょうか。
日本を代表する伝統陶磁器工芸品「九谷焼」の香炉作品です。
九谷焼の伝統工芸士、昇竜窯の福田良則によるもの。
美しく精緻で丁寧に仕上げられた赤絵が印象的です。
中国の伝説上の霊鳥、「鳳凰」をモチーフにした香炉。
中国神話の伝説の鳥、霊鳥であり、鳳皇とも表現されます。
日本や朝鮮など東アジア全域にわたって、装飾やシンボル、物語・説話・説教などで多く登場する、縁起の良い、おめでたいことの前兆として現れるとされる霊鳥。
その鳳凰の姿を、大胆な構図で表現し、精緻で奥行きのある、赤絵と金彩で仕上げています。朱色と金をベースにした色合いが、和の気品と品格を引き出しています。そして何よりもその画力が素晴らしく引き込まれるような魅力を体現しています。
福田良則は、学生時代、日本画を専攻していたこともあり、その作風は、日本画のような奥行きを感じさせます。
青九谷、赤絵と言った伝統的な九谷焼の技法を得意としています。その一方で、古九谷風でありながらもどこか現代風でモダンな味わいがあります。
九谷焼を代表する様々な伝統絵柄の技術を習得し、幅広いデザインの作品が魅力です。美しい自然から動きのある生き物まで、風流にとらえて、日本画のように繊細なタッチで描かれる骨書きに、九谷焼らしい丁寧な色絵彩色を施すことによって生み出される芸術。
福田良則は、九谷焼伝統工芸士・創造美術会運営委員・石川県伝統工芸士会理事。
昭和27年、石川県七尾市生まれ。昭和48年、九谷焼新作展及び九谷伝統工芸展で入選。以降、連続入選を果たしています。
昭和60年、創造美術第37回展で新人賞を受賞後、連続入選を続けけ、平成7年、経済産業大臣指定、九谷焼伝統工芸士の認定を受けました。
以降、平成12年の北陸創造展北国新聞社長賞、平成13年の創造美術第54回展北華賞、平成15年の創造美術第56回展会員賞、平成20年の第50回北陸創造展北国新聞社長賞など数多くの賞を受賞し、現在は製作の傍ら石川県九谷焼伝統工芸士会副会長を務めています。
日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。
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