九谷焼 吉田美統 香炉 切箔釉裏金彩
高貴で荘厳な佇まい。威厳とオーラさえ感じます。
日本の伝統陶磁器工芸品「九谷焼」を代表する作家、人間国宝(国指定重要無形文化財)認定者、吉田美統による、香炉作品です。
筆舌し難い高度な熟練と技術が生み出した芸術品。
吉田美統は、「九谷焼」を代表する作家であり、錦山窯の三代目。釉裏金彩(ゆうりきんさい)と呼ばれる技法で、2001年に重要無形文化財に認定されています。
九谷焼を代表する窯元錦山窯に生まれ自身も陶芸家として「赤絵金襴手」を継承、近代陶芸界を代表する人間国宝「加藤土師萌」の作品に強い影響をうけ独自の「釉裏金彩」を製作してきました。
その作風は、確かに加藤土師萌が再現した中国色絵磁器の技法のなかでももっとも難しいとされる「黄地紅彩(おうじこうさい)」や「萌葱金襴手(もえぎきんらんて)」の影響も垣間見えます。
美しく透き通るような白磁をベースにし、薄い黄緑をあしらい、牡丹の花を高度な技術で金箔を重ねて繊細に奥行き深く表現しています。日本画の質感にも似た牡丹の意匠と、緻密に重ねられた金箔の美しさが、気品と荘厳さに溢れ品格の高さを感じさせます。オーラそしてエレガント。
釉裏金彩は、陶磁器の器地に金箔や金泥等の金彩を用いて文様を描き、そのうえに釉薬を掛けて焼き上げる制作技法です。
金箔の扱い方、焼成法等、陶芸技法の中でもきわめて難しいものの一つとされています。
金箔の薄箔・厚箔を使い分け、遠近感を出していきます。
使用する金箔は極薄の為、カットには極めて高度な技術を要します。
金箔を焼付けた後、透明釉を施し、金本来の色を際立たせているのも特徴で、その金色は変色することなく金本来の色を永続できます。
落ち着いた品格のある美しさは、まさに芸術作品として高い評価・価値を得ています。
日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。
[出典]近代美術工芸のオンラインショップ|アート飛田
[吉田美統 関連作品]Amazon.co.jp