九谷焼 武腰一憲 10号飾皿 シルクロード行 帰路

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九谷焼 武腰一憲 10号飾皿 シルクロード行 帰路

九谷焼 武腰一憲 10号飾皿 シルクロード行 帰路

武腰一憲は、日本の伝統陶磁器工芸「九谷焼」を代表する作家の一人。
九谷焼の名工・九谷庄三の直系で、九谷焼の将来を担う作家です。
本作品は、作者がシルクロードの国ウズベキスタンを訪れた時に感じた心象を元に制作されています。
真っ青な空と青いモスク、青い民家の建具。その中で、日がな一日、のんびりと時間をつぶすのは、色鮮やかな民族衣装をまとった老人たち。

老人たちのまとった印象的な民族衣装を、九谷焼特有の赤・青・紫・群青・黄の五彩で表現できるのではないか。そう言う思いから生まれた作品。
郷愁誘うシルクロードの心象風景を九谷で表現したこのモチーフ・デザインは、今回紹介している飾皿を始め様々な意匠・器の作品で用いられています。
長年、自分の表現を求めてきた、武腰一憲の一つのカタチです。

煌びやかな金彩の月と対をなすのは、あえて艶をなくした背景の青色、七宝焼の釉薬に独自の調合を加えた「サマルカンド・ブルー」。その上を呉須と和絵具の九谷焼の技法で描かれた老人と驢馬が、光沢を伴って静かに浮かび上がる。まるで聴こえないはずの〈静寂〉という音さえ聴こえてくるような光景です。
「サマルカンド・ブルー」とは、ウズベキスタンの町の名前からとったもの。
青と黄の美しい対比に魅了されます。巨大な満月が浮かぶ夜空を見上げる旅人。月明かりに照らされた陰影は、高台にまで伸びゆき幻想的な美しさを醸し出しています。

武腰一憲は、九谷焼中興の祖といわれる九谷庄三の義弟であり弟子であった善平氏を初代とする名門窯五代目に生まれました。
家業を継いでいく中で、近代九谷の礎を築いた北出塔次郎氏に師事した父や、学生の頃からの恩師である十代大樋長左衛門氏から、多くの影響と薫陶を受けています。
「特に大樋先生には、真っ白の磁器に足し算で花鳥風月の加飾をほどこしてゆく九谷とは異なる、抑えた線と色による表現、造形力、作品に求められる品格を今も学んでいます」と語っています。
現代的な新感覚の作風が多く、伝統の風合いを大切にしながらも、モダンで斬新な作風が特徴。その独創的な魅力は、今後の九谷焼の世界を牽引していくと思われます。
 

日本国内での「知名度」はもちろん、海外でも「ジャパンクタニ」と高い評価を受ける九谷焼。「赤、緑、黄、紫、紺青」の「5彩の色使い」で豪快かつ繊細に描かれる「色絵の表現力」は他に類がない、九谷焼「独特の魅力」です。
今も昔も、その「完成度の高さ」から、「大切な方への贈り物」や「特別な記念品」として、「個人の方から、企業の方」、さらに、「宮内庁御用達」の工芸品として大変重宝されています。
九谷焼は、敬老の日、金婚式、銀婚式の記念品・贈答品、父の日・母の日・誕生日プレゼントに、定年退職祝い、内祝い、還暦祝い、喜寿祝い、米寿祝い等の記念品として、人気の高い、陶磁器の名ブランド。

長い歴史を持つ九谷焼は、鮮やかな「九谷五彩」の中に、土に命を注ぎ上絵に心を込める職人のひたむきな情熱と豊かで細やかな感性が見事に調和して表現されており、日本を代表とする陶磁器として国内はもとより海外まで知られ、多くの人達に支持され親しまれております。

九谷焼 武腰一憲 10号飾皿 シルクロード行 帰路

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