イサム・ノグチ AKARI 10A

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イサム・ノグチ AKARI 10A

( Isamu Noguchi Akari 10A )

白い和紙の円柱が、細い脚のうえで静かに立っています。点灯すると、紙の繊維をとおして光が拡散し、輪郭は柔らかいまま部屋の空気を変えます。

日系アメリカ人の彫刻家・デザイナー、イサム・ノグチが 1951年以降に手がけた光のシリーズ「AKARI」の一台です。岐阜の提灯の技術を背景に、和紙と竹の骨組みでつくられる灯具で、10A は床置きの縦長のモデルとして知られています。今も岐阜での手づくりが続き、正規の流通で入手できます。

点灯した AKARI 10A

シェードはほぼ円筒に近い筒状です。竹のリブが紙の内側を支え、外側からは細い影の線としてわずかに透けます。表面に強い装飾はありません。光を通すための紙そのものが、主役です。

AKARI 10A と空間

AKARI 10A の佇まい

脚は細い金属線で、シェードの体積に対して意図的に控えめです。床からわずかに浮かせることで、紙の下端にも光の縁が生まれます。消灯時は彫刻、点灯時は光源。どちらの状態でも、かたちの一貫さが保たれます。

AKARI 10A の正面

AKARI 10A(博物館展示)

和紙の継ぎ目や、竹の骨がつくるわずかな影の線は、近づくほどよく見えます。離れると、そうした細部は溶け、縦長の白い輪郭だけが残ります。

卓上の小ぶりな型(たとえば 1A)と比べると、10A は部屋の角や通路の脇に立つ「柱」のような存在です。光の強さより、光の質を選ぶ灯具です。

[出典]The Noguchi Museum Shop — Akari 10AVitra — Akari 10A

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1件の返信

  1. 2026年7月26日

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